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就活生や転職志望者がよく聞く、コンサルタントに必要な資質・能力とは?

こんばんは。

コンサル時代に採用活動をしていて、就活をしている数十人の学生から聞かれた質問があります。

コンサルタントに必要な資質は何ですか?

仮に質問者がコンサル志望で、質問相手が採用に多少なりとも権限のある人であると理解していれば、この質問をするのは大分まずいですね(笑)

コンサル志望であれば、日常生活の中の思考の癖として、自分の頭を使って考え、客観的事実を基に、論理に肉付けをした上で、相手に仮説をぶつけるという所作を身につけて置いて欲しいものです。

まぁ、こんな性格の悪い突っ込みは置いておいて、コンサルタントに必要な資質は何かという命題に対する自分の答えを語ってみようと思います。

コンサルタントを志す人が知っておくべきこと

まず、ある程度名の知れたコンサルファームを志望するのであれば、資質云々の前に、必ず知っておかなくてはいけないことがあります。それは、

コンサルタントとはどういう仕事なのか?

これです。正直、就活生でOB訪問や一次面接に来る人の大半がここで躓いています。

いや、そんなの知ってるよ、という人は胸に手を当てて考えてみてください。それは本当に自分の頭でしっかりと整理されていて、自分の言葉で説明を出来ますか?

学生時代にコンサルタントが身近にいて、業務内容を正確に深く理解している人はほとんどいないでしょう。それは仕方ありませんし、誰もそこまで期待していません。

重要なことは、他人の受け売りではなく、自分自身で「コンサルタント像」を持っていることです。最悪、その理解が間違っていても良いと自分は思っています。そんなの働いてみないと分からないですからね。当たり前です。

なぜ、コンサル内定者の多くはインターン経験者なのか?

この質問の答えにも通ずるものがあると思います。採用プロセスに組み込まれているから、と言えばそれまでですが(笑)

より、本質的にはインターンを通して、コンサルティングとは何たるか?を自分の頭で理解できるからだと思っています。

採用面接の中で、「なぜ、コンサルタントを志望しますか?」と聞かれますよね?そのときに、自分の中でコンサルタント像がぼやけていたとします。そうすると、必然的に志望理由も自分の適正も自分の果たせる役割もぶれてきます。

「コンサルティングという仕事を理解すること」はドミノで言う一つ目のコマなのです。ここがずれると、その後のストーリーが全て繋がらなくなってしまいます。

その上で、コンサルタントが最低限持つべき資質とは?

最低限持つべき資質、というか、周りを見渡してもほぼ全員が共通して持っていた又は持つべきであると認識していたものが二つあります。それは、

知的好奇心論理的思考力

です。なぜ、この二つが必要なのでしょうか?

コンサルタントにはなぜ、知的好奇心が必要か?

コンサルのプロジェクトは業種・テーマ共に多岐に渡ります。かつ、プロジェクトの大半は短期間(数ヶ月間)です。そのため、あるプロジェクトにアサインされたら、超短期間でインプットをして、お客さんと話せるレベルにまで持っていく必要があります。

もし、興味のないプロジェクトだからと言って、インプットを怠るとどうなるでしょう?当然ながら、プロジェクトにおいてその人が発揮できる価値はほぼ皆無です。そのため、プロジェクトメンバーから外されることになるでしょう。

この業界は出入りの激しい業界でもあります。全員がある意味命を削りながら、必死に仕事をしています。もし、そんな人がいたら、この業界で長くやっていくことは難しいでしょう・・・

コンサルタントにはなぜ、論理的思考力が必要か?

これは特に若手コンサルタントには必要不可欠だと思っています。ある程度、経験年数があれば、これまで蓄積してきた知識・経験でお客さんに価値を提供できるグレイヘアのコンサルタントもいます。

しかし、幾ら若手と言えど、入社早々、顧客の経営陣と一人のプロフェッショナルとして会話することが求められるわけです。そのときに、「論理的思考力」は一つの共通言語的な役割を果たすと思っています。

人によって、話し方や理解の仕方って違いますよね?右脳的/左脳的、帰納的/演繹的、様々です。でも、「論理的に話すこと」っていうのは万人に理解されるための便利なコミュニケーションツールになる訳です。

A=BかつB=Cならば、A=Cであるという三段論法は入社一年目のコンサルタントだろうが、入社30年選手でも同様に通じますよね?そういうイメージです。

コンサルに最も重要なものは「自分だけの+α」

上記でも述べた二つは能力の大小はあれど、少なからず具備すべき素質だと思います。しかし、結局最も重要なものは「自分にしかないプラスアルファ」だと思っています。

コンサルタントは結局、サービス業です。お客さんに価値を提供してなんぼの世界な訳です。コンサルタントには本当に色々なタイプがいます。めちゃくちゃ頭が切れる人、知識・経験が半端ない人、とにかく人懐っこい人、なんでもありです。

自分自身をしっかり理解していて、自分の強みを把握した上で、自分にしかないプラスアルファを発揮する術を理解していること。これがコンサルティングファームで結果を残し続けるために最も必要なポイントだと思っています。

 

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