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【有望ベンチャー分析 #2】日常生活に潜む不安や怒りが社会を変えるビジネスアイデアになるかも?

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こんばんは!今週も残りあと2日、頑張っていきましょう!

今日は最近話題になっているベンチャー企業を分析している中での気づきについて。起業家志望の方が、新しいビジネスを考える上での参考になれば幸いです。

現代人は、“めんどくささ”への許容度が下がっている

最近、(自分もですが)時間的・精神的な余裕がない人が増えてきていると感じます。朝の通勤電車も疲れた顔したサラリーマンであふれています。長時間労働やら、複雑化する人間関係やらで、余裕のない人が増えてきているのかもしれません。

高度に情報化した現代社会では、携帯やPCを開けば、瞬く間に大量の情報が溢れ出し、ある意味「情報過多」とも言えるような時代になっています。

また、支払いを現金で行うことが当たり前だった時代も、今や電子マネーを使えば、ピッと一瞬で支払いができるなど、スピーディーさが求められる時代になっています。

このように、忙しい現代人は時間に追われ、情報の波に溺れ、“めんどくささ”を過度に忌避するせわしない生活を余儀なくされているのではないでしょうか。

とにかく早く、簡単にサービスを受けられることへのニーズ

例えば、何かニーズを感じた時に、いちいち自分で調べて、自分で情報収集して、自分で比較検討して、自分でアクションを起こすことへの“めんどくささ”を感じることはないでしょうか。私はよくあります笑

ご飯を食べたい時、買い物に行きたい時、旅行に行く時、何かしたいと思った時に、ネットで検索をすれば、大量の情報にアクセスできます。ただ、そこから適切なソースを見つけ、比較検討し、行動するまで、なんだかんだで結構な時間と手間がかかります。

同じようなことを感じている「忙しい」現代人は多いのではないかと思います。それは、つまり、その“めんどくささ”を解消してくれるサービスへの需要が非常に高まってきているということなのではないかと思います。

日常の”めんどくさい”を解消したベンチャー企業

#1. 飲食店のチャット予約サービス「ビスポ」

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ビスポ!検索の要らないチャット飲食予約

一つ目の事例は最近、サッカーの本田圭佑選手が出資したことでも話題になっている飲食店のチャット予約サービス「ビスポ」です。このサービスも日常生活における「店探し」というめんどくささを解消してくれるサービスと言えると思います。

サービスの概要はざっくり言うと、下記の通りです。

  • 利用者 ➡︎ チャット画面で日時や予算、料理のジャンルなど条件を入力
  • ビスポ ➡︎ 空席のある店舗を写真付きで紹介

例えば、会社の飲み会の幹事をやる時、友達とご飯に行く時、お店選びって結構、面倒ですよね。食べ物のジャンルや場所で店を検索しても、結局、一店ずつ調べて、比較して、予約しなくてはいけません。人気店だと予約がいっぱいなこともしばしば。

それが上記のサービスを利用すれば、アプリが空席のある店を提示してくれるので、情報収集して、比較検討して、予約すると言う面倒な行為から解放されるのです。

実はこれに類似したサービスを1か月前に思い付き、メモしていたのですが、ビスポはテクノロジーを活用して、自分の構想よりも大分効率的にマッチングできる機能を提供していたので、始めなくて良かったです・・・笑

#2 サロン予約サービス requpo(リクポ)

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requpo( リクポ )日本初の"検索がいらない"サロン予約アプリ

こちらも日常生活の中の美容室予約というめんどくささを解消するサービスと言えるでしょう。サービス概要は至ってシンプル。

  • 利用者 ➡︎ メニューや予算を入力
  • ビスポ ➡︎ スタイリストからアプローチ

美容室は決まった所を利用すると言う人もそれなりにいるかもしれませんが、決まった所がない人からすると美容室の比較って難しいですよね。美容師さんの実力や相性もHPからでは分からないし、色々見た結果どこが良いのかよく分からなかったり。その割に色々と見入ってしまって、時間だけが経ってしまうという・・・

「メニューも場所も決まってるけど、探すのはめんどくさい」という利用者が自分の要望だけを伝えて、あとはよろしく!とできる利便性の高いサービスだなぁと思います。

素晴らしいビジネスアイデアは、日常生活の中に潜んでいるかも?

上記で取り上げた事例は画期的なサービスではあるものの、普段の日常生活に潜む不満から着想できるアイデアとも言えるでしょう。流行るサービスは天才じゃないと思い付かないようなものばかりでなく、普段の日常に潜んでいるものなのかもしれませんね。

今後、時代は更に加速していき、情報化が進み、現代人は更にせわしなくなっていくでしょう。そんな中で、「自分でも時間をかければできるが、めんどくさい」ものを解決してくれるサービスへのニーズは益々高まっていくのではないかと思います。

普段、何気なく暮らしている中で感じる「不安」や「怒り」が、将来的には社会を変える貴重なビジネスアイデアの卵なのかもしれません。

終わりに

肉体的にも精神的にも余裕のない現代人は“めんどくささ”を解消するサービスに対価を払う。そして更に“めんどくささ”への許容度が下がり、Demandingになり、せわしない社会になっていく。この連鎖もどこかで限界を迎えるのかも?

なんて高尚めいたことを思ったりもしました。それでは!